市民住まい向上委員会の設立趣旨について

きっかけは泥棒に入られた家族の嘆きだった

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私が主宰している市民住まい向上委員会では、定期的に相談会やセミナーを行っています。多くの方がラジオやホームページ、チラシなどから情報を得て申し込んでくるのですが、住まいの悩みを抱えて集まってくる人達の中には「何が目的で市民住まい向上委員会を始めたのですか?」と聞いてくる方がよくいらっしゃいます。悪徳業者の存在を知っているので、警戒しているようです。無理もないことだと思います。

私の目的はいくつかあります。私は長い間リフォームを手掛けておりまして、公共的な取り組みを始めたのは防犯の分野が最初でした。ある時、以前にリフォームを依頼されたお客様が1年ぐらい経って連絡してきて、「泥棒に入られた」と言うのです。見に行ってみると、窓ガラスを割って侵入され、奥様は大切な思い出の品を盗られてしまい、大変嘆いておられました。その窓ガラスは死角になっており、確かに侵入されやすい所。その時に思ったのは、「泥棒の手口について知識があれば防げたのではないか」「アドバイスできたのではないか」ということでした。それで防犯に興味を持ち、調べてみると「防犯設備士」という資格があったので、それに挑戦したのがそもそもの始まりです。

外壁に関しては、「剥がれた」「膨らんだ」とクレームが多いジャンルです。これについても「もし、お客様に知識があれば、業者を判別できるのではないか」と思いました。少しでも知識を広めようと思い、セミナーなどにも取り組むようになったのです。市民住まい向上委員会を立ち上げたのも、皆様の悩みやご相談に耳を傾け、プロフェッショナルとして助言をしていきたい、と思ったからです。

もちろん私にもまだまだ知らないことはあります。そういった場合でも、ご相談していただければ調べてお答え致します。市民住まい向上委員会には、私が持っていない資格を持ったスタッフがいます。どんな悩みでもご相談いただければ、誠心誠意対応させていただきます。市民住まい向上委員会は一般社団法人なので、本格的な調査や見積もりなど、具体的な費用が発生する依頼は承れないのですが、相談は無料で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

住まいの悩みというのは、問い合わせようとすると意外と難しいものです。例えばインターホンが壊れた時、どこに修理を依頼すればいいのか。電器店か、ホームセキュリティか、工務店か? きっと迷うと思います。そんな時にも、市民住まい向上委員会を思い出してください。微力ながら、お力になりたいと思います。

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[コラム著者]矢野克己
矢野克己
一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。

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市民住まい向上委員会へご連絡ください。
市民住まい向上委員会では年間5,000人以上の方の相談を受けています。