綿密な準備がDIY成功の秘訣
安全第一、水回りは乾燥時間をしっかりと!
家のリフォームにお邪魔すると、「次からは自分でやってみたい」という方がいらっしゃいます。きちんとした知識を身につけて準備して取り組めば、ある程度までDIYで補修することも可能になります。
例えば、窓枠が結露で傷んでいた場合は、対策として窓を二重窓にすることが考えられますので、窓に空気層を持たせるためにエアパッキンが必要になります。エアパッキンには断熱、保温などの機能があり、窓に貼ることで効果を発揮します。エアパッキンは両面テープで貼ることができます。
エアパッキンを挟むためのプラベニヤも必要です。カッターで切ることができるので扱いやすいでしょう。色は様々なものが用意されていますが、採光を考えると透明なものがオススメです。
両面テープにも色々な種類がありますが、結露対策の場合は冬場だけ二重窓にして、他の季節は外すという選択肢もあるでしょう。両面テープには「超強力」「強力」などの種類がありますが、外す場合は「強力」辺りが良いでしょうか。室内用と室外用も分かれています。例えば室外の「壁面用」のテープでは強力すぎますね。用途に合ったものを選びましょう。後はプラベニヤを押さえるための画鋲があれば完璧です。
筋交い部分やフローリングなどにコーティングをしたい場合は、ホームセンターの床用ワックスのコーナーに行きましょう。塗料コーナーでは外部用の木部向け塗料が多いのですが、防虫剤などが含まれているので、室内で用いるにはあまり適していません。ワックスには白木用のものや、フローリングに色を付けるタイプのものもあります。色を付けるタイプであれば、窓の木枠など、色が取れた所に塗ることもできます。
お風呂のタイルが破損している場合は、タイル用の接着剤が必要になります。「浴室・外壁・タイル用」のセメダインでも可です。
タイルの目地に使用するシーリング材も必要です。水回り用のものを選びましょう。防カビ剤入りのものを選ばないと、すぐに真っ黒になってしまいます。
シーリングテープも必要ですね。シーリングテープはマスキングテープと少し違います。シーリングテープは粘着力が少々抑えてあります。
仕上げに使う目地セメントは、自分で練らないといけません。分量を間違えないようにしましょう。目地セメント用のコテもありますので、合わせて購入しましょう。専用コテにはゴムが貼ってあるので、タイルに傷が付きません。
水回りはしっかり乾燥させてから作業をしましょう。1日~2日は乾燥させないと、ボンドが付かない場合もあります。
ホームセンターには多種多様な商品がありますので、現場の作業工程を知らない人では迷ってしまう場合もあります。よくわからない時は店員さんに聞きましょう。用途を話せば適切なアドバイスがもらえるはずです。
DIYでは、指導をしてくれる人はいないのが普通です。安全第一で頑張ってみてください。
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- [コラム著者]矢野克己
- 一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。