地域のことを知って防犯に役立てよう
楽しくてためになる地域イベント
今回は地域との関わりを考えてみたいと思います。男性は仕事で家を出たら夜まで帰ってきませんので、地域とは縁遠いのではないでしょうか。しかし、防犯や防災は地域との連携が大事なのです。調べてみれば、イベントもけっこう行われているはずですから、週末だけ参加するのでも良いでしょう。市役所、区役所、自治会などのイベントに積極的に参加してみるのも一つの手です。
私の弟子である「パトロール中野」も地域のイベントに参加しており、ラジオ番組ではレポートを担当してくれました。今回はパトロール中野のレポートを基に、川崎市宮前区の「宮前区民祭」についてご報告します。宮前区役所、宮前市民館で行われたイベントです。
当日はなかなかの賑わいで、様々なブースが出ていました。地域のご婦人が赤い羽根募金を行っていたり、駄菓子屋さんがお店を出したり、食べ物屋さんもたくさんありました。「宮前情報ラボ」というブースもあって、地元のロケ弁やニンニクの唐揚げ、野菜や卵など、地域の特産物を紹介していました。盲導犬や古着屋のブースもありました。親子連れがたくさん訪れた活気あるイベントは、地域の輪を感じさせるものでした。
「ロケ弁コンテストグランプリ獲得」というブースでは、「発酵蔵カフェかもし堂」の長谷川さんにお話を伺いました。
中野 「発酵都市川崎」というキャッチフレーズがありますね。
長谷川 川崎市のイメージアップ事業に認定されているプロジェクトの中に、発酵食品で川崎の食を盛り上げていこう、というものがあります。川崎は納豆やキムチ、お醤油などの発酵食品をたくさん作っていますので、市民の方にももっと知っていただこう、と。
中野 あの~、私が好きなお酒類とかはあるんでしょうか?
長谷川 ……ありますよ~(笑)。地ビールがあります。
中野 私は隣の横浜市の生まれなのですが、川崎市に地ビールがあるということを初めて聞きました! 発酵食品と言えば川崎、というイメージ、面白そうですね! ありがとうございました。
長谷川 ありがとうございます。
区役所の向かいにある広場では、様々な洋服などが販売されていました。西沢さんという方に話を伺うと、意外なことがわかりました。
中野 色々なお店が出ていますが、区民祭の時だけ出店されているのでしょうか。
西沢 いや、そうではありません。宮前区はお年寄りやお子さんが非常に多い町で、外からは様々な方が転入されてきます。町内会だけでは賄いきれないので、フリーマーケットや自転車教室、ダンスのイベントなどを通じて人と人がつながり、暮らしやすい地域を作りたいというコンセプトから、毎月2回ぐらいの頻度でイベントを行っているのです。
中野 点と点をつなげて線にし、それを円にしていく。そんな試みなんですね。
西沢 核家族化という問題もあって、きっかけがないとなかなかつながれないです。また、お年寄りと子供にとっては、最近は物騒になっていますから、みんなでつながって地域を守っていきたい、ということでやっています。
中野 ありがとうございました。今後のご活動、より一層がんばってください!
<この項、続きます!>
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- [コラム著者]矢野克己
- 一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。