外壁塗装で支給される補助金とは
条件を満たせば強い味方に!
外壁塗装は高額なので、誰でもコストとクオリティの狭間で悩むと思います。誰だって安い方が嬉しいもの。しかし、業者に過剰な値引きを要求したり、逆に安さで勝負しているような業者を選定したりすると、手抜き工事を呼び込んでしまいます。そこで考えたいのが、補助金を利用するということです。
補助金は塗装などの住宅リフォームを行う場合に国や地域の自治体によって支払われるものです。まずは自治体のホームページなどで確認しましょう(行っていない自治体もあります)。国や自治体から受けられる支援には、助成金と補助金があります。どちらも返済は不要なので、安心して利用できます。支払いは工事終了後です。
お住まいの自治体で補助金が使えることがわかったら、申請方法やタイミングを確かめましょう。工事費用の何%を助成するのか、どのような建物が対象となるのかなど、自治体によって条件はまちまちです。また、業者に依頼する前に申請しなければならない補助金もあるので、注意が必要です。希望者が多数の場合は抽選によって交付者を決定します。このため業者には補助金の申請を行っていることをあらかじめ説明し、工事開始のタイミングを決める必要があります。工事をすれば自動的に補助金が支給されるわけではありませんし、工事を開始してしまったり、工事が完了してからでは申請できない場合もあります。
補助金を受けるためには、例えば借家は対象外だったり、築年数で制限があったり、耐震性能が高められている家でなければならなかったり、様々な条件があります。中でも多いのが、エコリフォーム工事を条件とした補助金です。具体的には、室温を下げる効果がある塗装、光熱費を節約できる遮熱塗料や断熱塗料を使用すると補助金が認められます。
自治体によっては見取り図、平面図、工事前後の比較写真などの提出が必要な場合もありますので、家の情報をまとめて用意しておくと良いでしょう。
忘れてはならないのは、補助金は税金から支給されるものなので、税金等の滞納があると受け取ることができないということ。納めるべきものはきちんと納めておきましょう。
なお、屋根塗装の場合は火災保険が適用されることもあります。これは「風災」と呼ばれる項目を利用するもので、台風や氷などの影響で損害が発生した場合に補修費用を受け取ることができます。
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- [コラム著者]矢野克己
- 一般社団法人市民住まい向上委員会代表理事、「住まいのトラブルバスター」(ラジオ日本)パーソナリティ。主な経歴として建設業界30年、建物診断約7,000棟以上、施工実績約4,000棟、セミナー・相談会等の講演や研修等実績300回以上。
市民住まい向上委員会とは「防犯・防災・住宅性能の向上等を一般市民に対し普及、支援活動を行う」事を目的として活動する非営利団体で、安全で安心して暮らせるような住まいの実現を目指し、啓発活動やセミナー講演、イベントなどを行うだけでなく、相談会・メール相談・面談なども行っております。